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猫とジュンゴと茶碗蒸し

ボードゲームについて感じたことを書いています。

ポンジスキーム

詐欺師になってお金を集め、イカしたビルを建てましょう!
というブラックなボドゲ、ポンジスキームを遊びました。


誰かのお金が無くなったら、そのプレイヤーはゲームから脱落。
同種の産業タイル毎に、1枚なら1点、2枚なら3点、3枚なら6点…という感じで計算し、
残金に応じてさらに勝利点を追加、
勝利点が最も高いプレイヤーがトップオブ詐欺師になります。

ゲームの流れはざっくりと3つ。
資金調達・秘密取引・ラウンド終了処理です。


1.資金調達
場に出ているファンドカードを1枚選んで同額の資金を銀行からもらい、
自分の時間管理トラックに配置した後、任意の産業タイルを1枚得ます。

選べるファンドカードは、自分が持っている産業タイルの高さと同じ階層のものしか選べず、
また、既に持っている産業タイルを取得する場合は、保持枚数が2枚以下でなければなりません。
ファンドカードを山札から1枚めくり、額面が昇順になるよう配置します。
これをスタートプレイヤーから1回づつ行います。

2.秘密取引
このアクションは任意ですが、指定された側はマストで処理を行います。
自分が持っている同種の産業タイルを持ったプレイヤーを1人選択し、
欲しい産業タイルを指定します。

このとき、欲しい産業タイルは自分が持っているものしか選べませんが、
既に3枚以上持っている産業タイルでも構いません。
(この秘密取引でしか、同種の産業タイルを4枚以上にする方法はありません)

皮財布っぽいコンポーネントに紙幣を挟んで、選んだプレイヤーに渡します。
受け取ったプレイヤーは以下のどちらかを選びます。
・お金をもらって、指定された産業タイルを渡す
・同額のお金を包んで返し、指定された同種の産業タイルを相手からもらう
これもスタートプレイヤーから1回づつ行います。

3.ラウンド終了処理
まずはファンドカードにクマが描かれたカードが
プレイヤー人数以上に場にないかチェック。
もしもプレイヤー人数以上のクマがいた場合、
大暴落が起きて時間管理トラックが2マス回します。
ファンドへの支払いが起きればその処理を行い、
さらに自分の産業タイルのうち、
最も枚数の多いものを1枚捨てなければなりません。

クマチェックで大暴落が起きなければ、
時間管理トラックを1マスだけ回します。
このとき、時間管理トラックの赤い印が
配置したファンドカードを示したら、
銀行にお金を払います。

スタートプレイヤーが場のファンドカードを1枚指定し、
捨て札にしてもいいフェイズを経て、
スタートプレイヤーが隣に移るとラウンド終了。
次のラウンドに移ります。




特に目新しいシステムはなくて、
読んでる方もふーんぐらいの印象だと思いますが、
このゲームの恐ろしくも凄まじい出来なのは次の3つだと感じました。
1)資金調達時の保持産業タイル枚数による影響管理
2)拒否権のない秘密取引
3)個人間でしか知り得ない秘密取引による相場感の不明瞭さ


1)資金調達時の保持産業タイル枚数による影響管理
場のファンドカードは3×3の計9枚置かれていますが、
自分が持っている同種の産業タイルの枚数によって、
どのファンドカードをとれるかが変わります。

産業タイルは最終的な勝利点であるだけでなく、
資金調達にも関わる大事な要素になっているんです。
勝利点を伸ばすには、同種の産業タイルを集めた方がよいですが、
大暴落時のリスクも高く、資金調達にも幅が出せなくなる作りになっています。

2)拒否権のない秘密取引
指定されたプレイヤーは、拒否できない。
つまり、産業タイルを渡したくなければお金を払うしかないのです。
逆に言えば、安い値段で持ちかけると自身の産業タイルを失う可能性が高いわけで。

3)個人間でしか知り得ない秘密取引による相場感の不明瞭さ
自分が提示した額であっさり買われてしまったとき、
「えっ 安すぎたの???」という不安に駆られますが
情報は取引を行った二者間だけのものです。
相場からはずれてるんだろうけど確認する術はない。
そんな不安感に苛まれること請け合いです。




私が遊んだときは、初めに産業タイルをとられてしまった人は
そのまま凹んで浮上できませんでした。
強気に買い叩きまくってた人の勝利。
産業タイル0枚になると、取れるファンドカードの額面も小さくなるので
どうにも動けなくなっちゃうんですよね。

さらに、クマカードの出現率が低く、大暴落が起きなかったのも
強気プレイヤーが勝った要因かも。
大暴落の影響は、走ってるプレイヤーが一番大きく受けるはずなので。

かなり変わったボドゲですから、
決して万人に薦められるものではありませんが、遊ぶ価値あるボドゲです。
人を選んで遊んでみましょう。