猫とジュンゴと茶碗蒸し

ボードゲームについて感じたことを書いています。

ファーストクラス

2016年 エッセンのスカウトアクション部門で1位に輝いた「ファーストクラス」。
とってもシンプルなのに遊び応えのあるステキなゲームでした。

プレイヤーはオリエント急行の列車を増築・改築したり
地図を繋げて線路を伸ばすため、
自分のターンが来たら場に並んだカードを1枚選んでアクションを実行します。
これを3ラウンド(18手番)終了したときに、勝利点の最も高い人が勝ち。
とってもシンプル。プレイ時間はプレイヤー×15分くらいです。

1ラウンド目は全然点は伸びませんが、
3ラウンド目で爆発的に点が取れて爽快感あります。
指数関数的に点が伸びるタイプのボドゲですね。
ルールも特に気になるところもなく、
ボードやカードのデザインもきれいで欲しくなってしまいます。


ここまで褒めまくりですが、ほんのちょっぴりもやもやするところがありました。
列車を10両目まで増築し、車掌さんを最後尾まで移動させた時にもらえるボーナスが
コンスタンティノープル到着」によるものです というフレーバーなんですね。

でも、それとは別に地図を繋げて列車進めているので、
「増改築してる列車と地図走ってる列車は別物なの?」
という気持ちになってしまいました。

これは個人的な好みでしかないのですが、
ボドゲってシステムとテーマが噛み合ってるとすごく気に入るのです。
例えばフェルトのドラゴンイヤーとか。

ファーストクラスを訳すと一等客席という意味なので、
テーマに沿って考えると「車両を改築してステキな列車」にする
というのがメインになりますし、
実際点数が伸びるのも客車を改築した方が伸びるように感じました。

最後尾まで車掌さんが移動したら
コンスタンティノープルに着いたよってことは
増改築しながら列車進んでたの?ともやもやしてしまいます。



あまりに完成度が高いので、
そのくらい些末なところしか突っ込み所がないとも言えますね。
アクションで使うカードもA〜Eまであり、
この組み合わせによってプレイ感が変わるそうなので
また別のパターンで遊びたいと思います。

プレイ時間も短めなので、重たいゲームにも挑戦してみたい!
という方にも是非遊んでほしいゲームでした。